オンライン症例検討会のやり方とは?新しい形式での症例検討会のすゝめ

​​​​​​​【サムネイル】オンライン症例検討会とは?新しい形式での症例検討会のすゝめ

新型コロナウイルスの蔓延に伴い、さまざまな勉強会やセミナーがオンライン化されていきました。医療業界における学会やカンファレンス、そのなかで行われる症例検討会もその一例といえるでしょう。

ただお悩みとしてよく聞くのが、「オンラインだとやっぱりやりづらかった」「セキュリティが不安」というお声です。

この記事では、オンラインでの症例検討会を画期的なものにするツール「LOOKREC Conference Edition(ルックレック カンファレンス エディション)」の開発に携わった、現役放射線診断専門医・IVR専門医の川野氏にインタビューをし、新しい形式での症例検討会の進め方を解説していきます。ぜひ最後までご一読ください。

​​​​​​​インタビュイープロフィール_川野さん情報(放射線診断専門医・IVR専門医)

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目次[非表示]

  1. 1.「LOOKREC Conference Edition」とは
  2. 2.症例検討会の3つの課題
  3. 3.実利用された医師からの評価

「LOOKREC Conference Edition」とは

━━ まずは川野さんの自己紹介をお願いいたします。

川野さん(以下、川野) MNESの放射線科医の川野倫作と申します。私は九州大学医学部を卒業後、放射線科医となりました。
医療現場での約20年ほどのキャリア経験を通して、日々「こういうものがあれば便利だな」と思うことがたくさんあり、それを実現したいと考え遠隔読影の会社を立ち上げたり、IVRに関するサイトを作ったりとさまざまな活動を行っていました。
そうした中でMNESとのご縁があり、入社させていただきました。MNESでは、医療現場での課題を解決するための企画提案、システム開発を担当しています。
その一環として、今回ご紹介する「LOOKREC Conference Edition」を開発しました。

━━ 「LOOKREC Conference Edition」とはどういったシステムなんでしょうか。

川野  LOOKREC Conference Editionは、オンライン上でDicom画像をログインなしに簡単に共有・閲覧することができるシステムです。
PC・タブレット・スマホなどの各自の端末でURLをクリックするだけ、またはQRコードを読み込むだけで、症例の詳細画像を閲覧(読影)が可能になります。


━━ 学会のなかではどういったシーンで活用されているのでしょうか。

LOOKRECカンファレンスエディションの活用イメージ

川野  学会やカンファレンスなどで行われる症例検討会が行われる際に利用されるケースが多いですね。

症例検討会は出題者が症例を提示し、画像主体に臨床情報を加えた形で出題し、それに対して回答者が診断名を考え、最終的に答え合わせをするといったクイズ形式のものが多いと思います。

この症例検討会について、私は大きく課題が3つあると考えいます。

症例検討会の3つの課題

━━ 川野先生が考える症例検討会における3つの課題とはどのようなものでしょうか。

川野  まず、出題者が事前に回答者へ画像を渡す手段がないという点です。現状では、CD-ROMを郵送したり、ファイルマネージャーを使用したりする方法がありますが、非常に手間がかかります。

次に、一般聴講者(出題者や回答者以外)が詳細な画像を十分に見れない点です。
通常はキー画像を一枚見て診断に答える形式が多く、それだけでは十分な情報が得られません。

最後に、最近はオンラインでの症例検討が増えていますが、司会者が画像を提示する場合、回答者自身が自由に操作できないことも問題です。当然、聴講者も詳細に画像を見ることが難しくなります。


川野   これらの問題を解決するには「ビューア専用のURLを発行し、クリックするだけですぐに画像が見られる仕組みを作ること」です。

具体的な手順としては、出題者がMNESのLOOKREC Conference EditionのシステムにDICOM画像をアップロードします。アップロードが完了すれば、クラウド上で画像を閲覧できる状態となり、場所にとらわれずに世界中からアクセスが可能となります。

学会で症例検討会やイメージインタープリテーションセッションが行われる際は、ホームページで症例リストが記載されています。そのキー画像の下にLOOKRECへのリンクを設定いただき、クリックすると即座にビューアが開く...といった仕組みです。

LOOKREC conference editionを利用した学会ホームページイメージ

━━ なるほど!キー画像以外の情報も閲覧できるのは画期的ですね。

ただ、こういった新しいシステムを導入しても運用がうまくいかない...といった課題もよく聞きます。その点で工夫されている点はありますか?

川野  多くの方にスムーズに使っていただくために工夫している点は、画像を閲覧するためにユーザー登録などの手続きを不要としています。
ユーザー登録の作業が発生すると面倒で利用を避ける人が出てしまうため、「URLをクリックするだけでビューアが開く」ということを徹底しています。その工夫もあってか、おかげさまでさまざまな場面で活用されています。

特に放射線科では、毎年4月に横浜で開催される放射線科最大の学会・JRS総会(日本医学放射線学会総会)のイメージ・インタープリテーション・セッションやハンズオンセミナーで活用され、高い評価をいただきました。
また、日本医学放射線学会秋季臨床大会のイメージ・インタープリテーション・セッションでも問題なく運用され、今後の総会や秋季大会などでの採用や、他科の学会での採用など拡がりをみせています。

実利用された医師からの評価

━━ 実際に利用された方々からの評価はいかがでしょうか?

川野  我々の方で 21名の先生方にヒアリングを行った結果、全体の95%以上にあたる20名の方が「このシステムが欲しい」と回答いただきました。また、その内「有料でもほしい」と答えた人は、29%(9名)いらっしゃいました。

定性的な評価としても「オンラインビューアーなのに、非常に安定した動作でストレスなく読影できた」「想像以上の出来栄えで驚いた」というお声をいただいております。

LOOKREC conference editionを利用した先生方の感想

━━ すごい!実際に利用された方から高い評価をいただけるのは嬉しいですね。

川野  今までの症例検討会では、キー画像しか共有できず読み取れる情報に限りがありました。しかし、LOOKREC Conference Editionなら検査全体のDICOM画像の共有が可能ですし、オンライン・オフライン問わずに参加が可能となり、今後も活用の幅が広がると考えています。


━━ LOOKREC Conference Editionを活用いただくことで、場所にとらわれずに症例検討会がますます活性化すると素敵ですね。川野さん、ありがとうございました!


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、今回ご紹介したLOOKREC Conference Editionを体験いただけます。症例のQRコードを発行しておりますので、ぜひお手元で読み込み、体験してみてください。

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執筆者:エムネス マーケティングチーム
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