導入の背景 | 開業にあたり、クラウド型電子カルテと連携して使えるクラウド型のPACSを探していた |
---|---|
導入の決め手 | 完全クラウド型はエムネスだけだった。オンプレ型で全て手元で保管しているより、ダウンするリスクは少ないと思った |
導入後の効果 | クリニックと新東京病院の病診連携がとてもうまくいっている。離れた場所でも、同じ画面を共有しながら相談できるのがとてもいい |
今回、松戸脳神経外科Dr’sクリニック院長の和田先生と、導入にあたり検討を進めてくださった新東京病院 副院長で松戸脳神経外科Dr’sクリニック非常勤医の石井先生にお話を伺いしました。
■ 導入の背景
電子カルテをクラウド型で考えた場合、PACSもクラウド型に
まず第一に、診察室で使用する電子カルテ用のパソコンについては、リラックスできるよう、カラフルな色が選べるMacを使いたいと思っていましたが、全ての電子カルテがMacで使えるわけではありませんでした。そこで、電子カルテ選定について専門家に相談したところ「これからはクラウド型を使わないなんてあり得ない」と言われたことが、Macでも使用できるクラウド型電子カルテを導入する決め手となりました。となれば、カルテと連携する画像情報・PACSも当然クラウド型という方針となりました。
電子カルテ、PACS、予約システムとスムーズな連携が必須の診療にあたっては、初期導入費用も大きな負担となる据え置き型(オンプレミス型)は、セキュリティの問題やメンテナンスの問題を考えた場合、クラウド型を上回る利点があるとは思えませんでした。もし病院のネット環境にトラブルがあったとしても、ポケットWi-Fiや携帯のテザリングで対応することも可能です。結局、診療におけるシステムの連携が全てであり、それぞれのシステム導入にあたっては、「連携をきちんとやってくれるところを選ぶ」、それに尽きると思います。
完全クラウド型はエムネス『LOOKREC』だけ
『LOOKREC』は他数社と比較して、必要十分だったうえ、完全クラウド型はエムネスだけでした。セキュリティ的にも、クラウド型ならオンプレミス型の様に日々自分達でセキュリティ面を気にしなくて済みます。画像全てが自分達のサーバにあってダウンするよりは、クラウドに預けておく方がリスクが少ないと思いました。
また、オンプレミス型のシステムでは、サーバーなどの電子機器は10年も持たないことが多く、5~10年でリプレイスする必要があり、新たなコストが発生します。一方、LOOKRECだと保守費用だけで更新費はないので、コストが抑えられるというのは大きなメリットだと思います。
■ 導入後の効果・満足度
患者さんを紹介する際、複数の施設で同じ画面を共有しながら相談できる、病診連携の理想形
これらのクラウド型のシステム導入から一年になりますが、当院から病診連携している新東京病院・脳神経外科に患者さんを紹介する際、新東京病院・脳神経外科側でも同じ画面を共有しながら相談できでいます。ネット環境さえあれば、システムへのアクセス権を持つ人は画像が見ることができる、これは本当に大きなクラウド型のメリットだと思います。脳以外の部位に関しては他の専門医の方に画像診断をお願いしていますが、ときには長崎にいる先生にライブ状態で読影してもらう場合もあり、クラウド型だからこその速やかな遠隔読影が可能となっています。
今後は、クラウド型のメリットが広く認識されることになるのでは。
昔と比べて通信速度も早くなった現代では、時間も場所も関係なく、クラウド型のシステムに入りさえすれば、画像情報を速やかに見ることが可能です。
これからの診療環境においては、クラウド型システム導入のメリットは益々広く認識されていくことになると思います。
■ 今後への期待
地域の施設との連携も図っていきたい
今後は、新東京病院だけでなく、他の地域医療機関とも画像共有できるよう、当クリニックとのシステム連携を広めていければと思っています。
LOOKRECへの今後の期待としては、将来的にクラウド型の競合他社が増えてくる中、現在のアップデートをしても追加費用がかからないことは大事なポイントで、企業努力でさらなるコストパフォーマンスを追い求め続けてほしいと思っています。
色々とお話しいただき、ありがとうございました!
松戸脳神経外科Dr’sクリニック
〒271-0092 千葉県松戸市松戸1139-2ライオンズステーションタワー松戸1F
https://matsudo-neurosurgery.com/
※導入時に訪問を伴う対応が必要な場合は、別途費用が発生する場合がございます。
© MNES Inc. All Rights Reserved.