社会医療法人財団互恵会
大船中央病院 様
導入事例

LOOKRECで夜間/休日帯の画像共有を安心・安全に

大船中央病院放射線科主任 診療放射線技師 青木陽介

社会医療法人財団互恵会 大船中央病院 様

【業態】救急指定の地域中核病院
【お話をお伺いした方】
大船中央病院 放射線科 主任、診療放射線技師(専門:放射線治療)、
上級医療情報技師、医用画像情報専門技師: 青木 陽介様
【課題】
夜間休日帯、医師は内科系・外科系それぞれ1名ずつしか院内におらず専門外の疾患の患者が来院した際、専門医に画像共有をしながら電話でコンサルしてもらっていたが、個人情報管理の観点からシステムの導入が必須だった。
導入の背景 救急を含めた夜間休日帯の診療をこれまで通り行いつつ、情報管理も行える環境を整備する必要があり、システムの導入が必須だった
導入の決め手 大手製品と比べ、財布への影響が少ないにも関わらず、セキュリティレベルが落ちないところに正に「一目惚れ」
導入後の効果

今まではキー画像しか送れていなかったところがLOOKRECだと検査全体が見られるので診断しやすい&画像共有にかかるアナログな手間が全てなくなり楽になった

今回、医療情報や医療安全管理に積極的に取り組まれている大船中央病院の放射線科主任で、診療放射線技師/上級医療情報技師の青木さんにお話をお伺いさせていただきました。
 

導入の背景

個人情報管理の観点からシステムの導入が必須だった

大船中央病院は病床数が247床(5病棟+コロナ病棟)あり、二次救急を担っている救急指定の地域中核病院で、救急車が一晩平均2~3台きます。しかし、夜間(夕方5時~翌朝8時半)休日帯を担当する医師は、内科系・外科系の医師がそれぞれ1名ずつしか院内におらず、専門外の疾患の患者が来院した場合の対応に難渋することが珍しくありません。そのため、単純写真やCTなどの画像を携帯電話で撮影し、帰宅した専門医にメールで送信し画像情報を共有しながら電話でコンサルする仕組みを20年前に整備し運用してきました。

整備した当時は個人情報についても今ほど厳しくなく、画像を共有する手段もメールに添付する程度しかなかったので特段問題はないと判断されていましたが、昨今の個人情報管理の考え方はシビアであり情報管理の観点からもコントロールが必要となってきました。そこで、救急を含めた夜間休日帯の診療をこれまで通り行いつつ情報管理も行える環境を整備する必要があり、システムの導入が必須となりました。

かかりつけ医と検査画像の連携のアイコン

「なんだ、こんないいものが世の中にあったのか、早く言ってよ」と思った

LOOKRECのことは2023年のITEMで実機を紹介されて知りました。実は、ITEMに行った時点で既に大手の別のクラウドシステムの導入検討を進めていたのですが、大手の製品に比べ財布への影響が少ないにも関わらず、セキュリティレベルが落ちないところに正に「一目惚れ」しました。「なんだ、こんないいものが世の中にあったのか、早く言ってよ」と思いましたね。

また、一緒に面白いことができそうだなという将来性にも惹かれました。大手の製品は良くも悪くも多くの方々が関わり大勢の意見を聞いて成り立っているので、無難な製品に仕上がっているものの、利用者側の意見が反映されづらい印象を持っています。エムネスとは、ざっくばらんに意見を交換しながら未来の話も楽しく出来そうだったのも決め手の1つでした。

導入にあたっての課題や不安
現場感覚を持った上で、技術的なことも話せる方が多くいることがエムネスの強み。一を言うと十わかってくれることが嬉しい

アプリケーションのセキュリティについてはGoogleシステムを使っているので世界基準でしょうし、そこを疑いだしてはキリがないです。LOOKRECもGoogleのポリシーに則って運用しいてるとのことでしたのでそこはいいでしょうとなりました。
しかし、責任分界点についてはどうなっているのか少し不安でしたので、契約・運用開始前に色々と細かく質問や要望を出させていただきました。結果、一定の答えが返ってきましたし、わかっている人がいる会社なんだなという安心感も得られたました。こうした現場感覚を持った上で、技術的なことも話せる方が多くいることがエムネスの強みだと思います。安心感がありますし、一を言うと十わかってくれることが嬉しいです。こちらの要望に関しても、エムネスとして最大限の配慮をしてもらえましたので使い始めました。

セキュリティイメージのアイコン

普段であれば決裁者も多く、採用まで時間がかかるが…

院内で何かを購入する際は金額により決裁経路が違います。例えば、トイレットペーパーやコピー用紙の補充など備品を購入する際と、システムの導入などの大きな買い物をする際とでは決裁者の数が違います。備品を購入するためにわざわざ何人もの決裁を通してられないですからね(笑)LOOKRECは実は備品と同じ決裁経路で購入できる金額でした。とはいえシステムの導入になるので、備品と同じというわけにはいきませんから、直接院長に説明をした上で決裁をもらいましたが通常ルートより決裁者が少なかったため導入もスムーズに進みました

■ 導入後の効果・今後の活用

検査全体が見られるので診断しやすい&画像共有にかかるアナログな手間が全てなくなり楽

当院ではLOOKRECを当初の予定通り夜間休日帯に院外の医師と情報共有したい時に利用しています。もともと使用頻度が高いわけではないためまだ実用例は少ないですが、今のところ特に問題もなくスムーズに情報共有が行えています。今までよりログインの手間などは増えていると思いますが、今までキー画像しか送れていなかったところがLOOKRECだと検査全体が見られるので、診断しやすくなっているのではないかと思います。

また、送る側の手間が省けていると思います。今までは写真を送る時に、画面から患者情報を消したり画像の写真を撮るために蛍光灯の写りこみを気にしたりと地味にアナログな手間が発生していました。LOOKRECだとそういった手間は全てなくなるので、そこは楽になっていると思います。

満足度は80/100点。当院の場合はスマホバージョンの方を多用するので、スマホバージョンがデフォルトだったらさらに良かったです。画像ビューアが本当にシンプルで使いやすいので、せっかくだから放射線科医だけでなく色々な科の先生方が使いやすい様になったらいいなと思います。

メール&電話での画像共有 vs LOOKRECでの画像共有

「読影サービス付きクラウドPACS」だけではない使い方を拡げられる人に薦めたい

今後当院では、入院患者の情報共有にも使えるようにしたらいいのではないかとの前向きな意見も出ており、検討を進めたいと考えています。

LOOKRECは色々な使い方ができると思うので、当院のように「読影サービス付きクラウドPACS」だけではない使い方を拡げられる施設がもっと増えたらいいなと思います。

社会医療法人財団互恵会 大船中央病院

色々とお話しいただき、ありがとうございました!

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