導入の背景 | 新しくクリニックを開業するにあたり、クラウドの電子カルテと相性の良いクラウド型のPACSを探していて紹介された |
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導入の決め手 | 知り合いの先生から色々お話をお伺いしたり、見させてもらった時に一番使いやすそうだった |
導入後の効果 | 院内の画像は全てLOOKRECに保存して、電子カルテから読んでいる。容量無制限でパーッと出せて満足 |
今回、内視鏡検査・治療のスペシャリストとしてがんの早期発見の啓蒙に力を入れていきたいと2023年6月に松戸常盤平おなかと胃大腸カメラと内科のクリニックを開業された、北村院長にお話をお伺いさせていただきました。
■ 導入の背景
電子カルテと相性の良いクラウド型のPACSを探していた
医院をオープンするにあたり、まず電子カルテをクラウド型にするかオンプレミス型にするかを考えました。オンプレミスだと費用がかかる、サーバーを置かないといけない、Windowsアップデート時に不具合が起きそう、自宅や旅行先などで少しカルテをみたい時(レポートを準備する時など)にオンプレミスではできないというところから、やはりクラウド型の方が自由度が高いし便利そうだと思い、クラウド型の電子カルテを導入することに決めました。
元々クラウドの電子カルテならPACSもクラウドでと思っていたので、それでPACSもクラウド型の中から選定しました。開業前にクリニックで修行していた際はオンプレミスのPACSが入っていたのですが、画面レイアウトに自由度がなく、2画面あるのに画像しか出せないというのがとても不満でした。内視鏡を取っていない患者さんの場合、2画面あっても1つは画面が黒のままになってしまい、見栄えも利便性も悪いです。逆にレイアウトの自由度が高ければ、1つの画面で血液検査の結果を見せながら、もう一方の画面では自分がカルテを書けたりと便利です。オンプレミスで足元にサーバーがあると患者さんも足がぶつかって邪魔そうでしたしね(苦笑)
知り合いの先生から色々お話をお伺いしたり、見させてもらったときに一番使いやすそうだった
LOOKRECに決めたのは、知り合いの先生から色々お話をお伺いしたり、見させてもらったときに一番使いやすそうだったからです。また、価格も決め手の1つです。実際使ってみると容量無制限で画像をパーッと出せて満足しています。
セキュリティ面の不安はあまりなかったです。世代的なこともあるでしょうが、日常的にインターネットを使っていますし、そこまで気になりませんでした。逆に、画像の保存や閲覧に対して規制が厳しくなるのはちょっと辛いかなと思います。
■ 導入後の効果・満足度
院内の画像は全てLOOKRECに保存し、電子カルテから読んでいます
当院には内視鏡(富士フィルム)の他にレントゲン(島津メディカル)とエコー(キャノン・アプリオ)があります。それら全てのモダリティとLOOKRECとで連携し、院内の画像は全てLOOKRECに保存して電子カルテから読んでいます。動作も思ったより早いですし、電子カルテとの連携もスムーズで満足度は高いです。
内視鏡レポートも利用しておりレポートの使用感自体は悪くないです。ただ、元々遠隔画像診断のシステムになっているためか、オーダーを作らないとレポートを書けないというひと手間があるので、そこがなくなると嬉しいです。
■ まとめ・今後の展望
LOOKRECは新規開業でデジタルデバイスを使い慣れていて、クラウド型の電子カルテと複数のモダリティを導入予定の方には特にお勧め
スタッフがあまりパソコンに慣れていなかったため、画像のCD-ROMを焼くのに少し苦労していました(画像ファイルを解凍してCD-ROMを焼く用のフォルダに移動してという作業が少し難しかった)が、新規開業でデジタルデバイスを使い慣れていて、クラウド型の電子カルテと複数のモダリティを導入予定の方には特にお勧めです。
今後は、がんの早期発見にさらに力を入れていきたいです。胃カメラと大腸カメラの啓蒙はもちろん、超音波内視鏡の導入を検討しています。
膵癌は死亡者数が多い癌であるにもかかわらず、通常CTやMRIがないと発見できません。ただ、クリニックでCT/MRIを完備するのは大変ですし、患者さんの心理的負担も増え受診に繋がりづらいです。そこで胃の壁越しに膵臓を見られる超音波内視鏡を導入し、膵癌の早期発見もできたらよいなと思っています。
また、LOOKRECに胸部レントゲンのAIや内視鏡のAIも実装してもらえれば積極的に利用していきたいです。
色々とお話しいただき、ありがとうございました!
松戸常盤平おなかと胃・大腸カメラと内科のクリニック
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